神聖ローマ帝国 1495‐1806 (ヨーロッパ史入門)
ピーター・H. ウィルスン

定価: ¥ 2,205
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おすすめ度: 
発売日: 2005-02
発売元: 岩波書店
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プロイセン中心的解釈を超えて
中央集権国家化に失敗して分裂した帝国という一国主義的な従来の解釈を超えて、多様な可能性を持った帝国として捉えているのが本書。
帝国内の領邦国家がその内において絶対主義的中央集権化を追求し、他方では皇帝の絶対主義に抵抗する政治的二面性を持っており、
それが帝国議会、帝国裁判所、帝国防衛などを通して領邦国家と皇帝が駆け引きを繰り広げながら意外に長く続いた事を示している。
神聖ローマ帝国で培われた諸制度(連邦制)と理念(普遍君主制)が帝国崩壊後もドイツ史に影響を与え、EU内で主導権を握ろうとしてる
現代ドイツまで断続しながら続いてるというのが興味深かった。
ただ本書自体やや内容を詰め込み気味で歴史専攻以外の普通の学生にとってわかりにくいと思う。そんな人は菊池良生「神聖ローマ帝国」(講談社)で知識をある程度入れてから本書を読んだほうが楽しめます。
帝国あっての領邦
神聖ローマ帝国は分権化が進んでおり、国家ではないと言われることがあります。
しかし、本書は帝国内の領邦が帝国・皇帝とのつながりがあったからこそ
自立的な領邦の経営ができたことを指摘しております。
ほかにも帝国領イタリア、帝国議会そして帝国裁判所など神聖ローマ帝国の解明に
役立つ事柄が述べられております。
本書は難しいですが、ぜひ高校生にチャレンジしてもらいたいです。 視野が広がります。
